Apple 

アメリカ株
みんな大好き「iPhone」を作っている会社です。10代・20代では70%以上の人がiPhoneを使用しているなど、絶対的な人気を誇るスマホメーカーです。2007年に「iPhone」を発売後、2010年に「iPad」、2015年には「AppleWatch」を発表し、常に革新的な製品を作る会社の紹介となります。

株価情報

Appleの株価は2022年では$130~$180近辺で推移してます。2009年のリーマンショック以降では比較的右肩上がりで推移してまして、日本の投資家でも多くの人が購入したことがあるのではないでしょうか。

アメリカのIT企業の中では珍しく配当金を受け取ることができ、例えば100万円のApple株を保有している場合約7000円ほど受け取ることができます。
また、Apple社は現金を大量に保有しているため(約20兆円)、自社株買いを積極的に行っております。
ちなみに、約20兆円の現金だと、PlayStationなどで有名な”SONY”やSwitchでおなじみの”任天堂”の会社を丸ごと購入することができます。

自社株買い:文字通り、企業が自社の株を買い付けることをいいます。株価を引き上げる効果があります。
この行動により、①市場に出まわる株式の数を減らし、「株式を買う」という需要を高めることができたり、また単純に②企業が「今の株価水準は低い」と判断しているとみなされ、株式購入の需要を高めることができるためです。

事業別の売上(2021年7~9月と比較)

次にAppleがどういったモノを売っているのかについて見ていきます。(2022年7~9月決算を参照)

iPhone

iPhoneの売上は2021年の同じ期(2021年7~9月)と比較して、9.67%増収の426.3億ドル(約6兆2500億円)。

日本の三菱UFJ銀行の一年間の売上高が6兆円ほどなので、それを3か月で、さらに”iPhone”という一部門だけで稼ぐことができるApple社はさすがです。

iPad

iPadの売上は2021年の同じ期(2021年7~9月)と比較して、13.06%減収の71.7億ドル(約1.5兆円)。

コロナ禍で世界中の子供たちが、リモート授業等でiPadを活用していた去年の反動が出たのでしょうか。アメリカでは「脱コロナ」宣言もなされ、コロナ禍で伸びた商品が落ちています。

Mac(Apple社のPCブランド)

MacBook AirやMacBook Pro等、クリエイターを中心に人気を誇るMac分野の売上は、2021年同じ期(2021年7~9月)と比較して、25%増収の115.8億ドル(1.69兆円)。

Appleは2020年11月よりPCの頭脳と言われるCPUを、アメリカ企業のインテル社開発のものから自社で設計した”M1”に切替しました。その結果、電力の効率や、PCの速度が飛躍的に上昇したようです。

サービス(AppeMusicやiTunesなど)

サービス部門では17.3%増の198.2億ドル(2.58兆円)の売上を発表しました。

某ゲーム会社が反発したように、iTunesではユーザーが課金した場合、そのゲームやアプリの開発企業は手数料として30%をAppleに支払う必要があります。これほど巨大なプラットフォームを抱えている企業の特権とも言える手数料です。

ウェアラブル(AppleWatchやAirPodsなど)

ウェアラブル部門の売上は9.8%増の96.5億ドル(1.42兆円)。

これもコロナ禍で、AppleWatchは「酸素濃度」を計ることができる機能を搭載し、人々がAppleWatchを身に着けるきっかけを作ることに成功しました。

地域別で見る売上(2021年7~9月期と比較)

中南米を含むアメリカでの売上

8%増の398.8億ドル

ヨーロッパ

9.6%増の227.9億ドル

香港と台湾を含む中華圏

6.2%増の154.7億ドル

日本

-3.5%減の57億ドル

その他のアジア地域

22.7% 増の63.7億ドル

地域別の売上を見ると、「日本だけ売れていない?」と思いますが、これは為替の要因が大きいです。1年前は1ドル110円台だったのに対して、直近は1ドル146円と、約30%ほど円安が進んでおります。Apple社は当然「ドル通貨」で売上を集計するため、為替の影響で売上が落ちてしまいます。

1ドル110円の時、売上5000億円あった場合、ドル換算では約45.4億ドル。一方で、1ドル150円の時、日本で売上が同じ5000億円あった場合、ドル換算だと約33.3億ドルに減少してしまいます。

各分野別のライバル企業

iPhone VS ”サムスン”、”シャオミ”、”ファーウェイ”

世界シェア別比較すると、2022年4月の段階で1位Samsungが28%、2位Appleが27.6%、3位Xiaomi(シャオミ)が約13%、4位Huawei(ファーウェイ)が約5%となります。出典:アウンコンサルティング株式会社

Androidが世界シェア50%を超えているので、Googleが世界1位じゃないのと思われた方いらっしゃいませんか?

詳細を説明すると長くなるので、省きますが、AndroidはOSと呼ばれるスマホを動かすシステムのようなものです。こちらの世界シェアは7割と大きいですが、GoogleはAndroidを無料で開放しており(オープンソース)スマホを製造するSamsungなどの企業はこのAndroidを活用して、スマホを製造してます。(一部の機能を使用するために製造企業はGoogle側へお金を支払っているみたいですが、1台当たりでみるとほんの極わずかな金額だそうです。)

iPad VS ”サムスン”、”アマゾン”

IT業界の市場調査をしているIDCによると、2022年のタブレットシェアは、
1位Apple
2位Samsung
3位Amazon.com
4位Lenovo
5位Huawei
となっています。他に大きな差をつけてのシェアを持っていますが、3位アマゾンで年間での成長率が27%と、急速に伸びているところも注目です。

(出典:https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS49548722)

Mac  VS Lenovo ・ HP Inc

同じくアメリカのIDCによると,2022年7~9月期の出荷台数別で、

1位:Lenovo(中国)       22.7%
2位:HP Inc(アメリカ)      17.1% 
3位:Dell Technologies(アメリカ) 16.1%
4位:Apple(アメリカ)      13.5%
5位:ASUS(台湾)        7.5%

PCのシェアでは4位のAppleですが、「M1」チップを採用したことにより、ここ1年間でのPC出荷数が40%増加しています。Appleのために作られた「M1」チップがどこまでMacの性能を高めることができるかに注目です。

サービス分野(AppleMusicやiTunes)

AppleMusic VS ”Spotify” ・ ”Amazon Music”

2021年のデータで少し古いですが、アメリカのTechCrunchによると、Apple Musicのようなストリーミング音楽は、課金している人の割合が年間で26%も増えているそうです。そんなホットな業界の世界シェアが以下の通りです。

1位:Spotify (31%)
2位:Apple Music (15%)
3位:Amazon Music (13%)
4位:Tencent Music (13%)
5位:YouTube Music (8%)

4位のテンセント以外全てアメリカ企業というのにも驚きですが、GAFAのうち3社がこの分野に進出しているのですね。また、TechCrunchによるとSpotifyのシェアは年々、低下している反面、Amazon Musicの年間成長率が25%、YouTube Musicの成長率が50%の伸びだそうです。

App Store VS ”GooglePlayストア”

スマホのOS(スマホの頭脳のようなもの)シェアはAppleの「iOS」とGoogleの「Android」の二強ですので、Apple StoreとPlayストアでの2022年1月~6月における総売上を見ていきます(両社に入る手数料金額ではなく、単純なアプリ内課金等の総額)出典:Sensor Tower

1位:App Store(437億ドル)
2位:Playストア(213億ドル)

Androidのシェアでは圧倒的にGoogleに分がありますが、アプリでの総売上を見ると、Apple Storeは2倍の差をつけております。

iPhoneはAndroid端末よりも高価なため、主に先進国を中心に広がっています。そういった背景もあり、アプリ内で課金をするユーザーがAndroidに比べて多いのかもしれませんね。

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